COLUMN給紙機の主な種類は2種類!基本構造と役割を解説
給紙機には、大きく分けて手動式と自動式の2種類があり、基本的な構造も異なります。給紙機の構造や役割について詳しく解説し、それぞれの機能を理解しながら、実用に役立つ情報を提供します。
給紙機とは
給紙機とは、用紙をさまざまな方向から給紙するプロセスを制御するための装置です。
用紙はフィーダーを通って、さらに処理するために適切なスロットへ誘導する仕組みです。
使用する機械の種類によって、手動または自動で行えます。
自動給紙機は、大規模な生産や印刷工程で一般的に使用され、手動給紙機は、小規模な業務で通常使用されます。
給紙機の役割とは
給紙機は、用紙が通過する経路を一定に保ち、信頼性を高める役割をします。
これにより、すべての用紙が適切な工程を経て送られるようになり、出力の効率と精度の向上が可能です。
給紙機は、生産と印刷のプロセスにおいて重要な役割を果たし、時間とコストの節約に貢献します。
これがなければ、工程そのものが止まってしまいます。
給紙機の仕組み
給紙機の仕組みは、センサー、モーター、ギヤを組み合わせて、目的の場所にスムーズに一貫して紙を流す構造です。
用紙はコンベアベルトによって誘導され、センサーが用紙の量を検出します。
モーターは用紙の量に応じて速度を調整し、正確で精密な給紙が可能です。
ギヤは、フィーダーを前進させるのに必要なパワーとトルクを提供するのに役立ちます。
給紙機は、印刷機や平盤打抜機をはじめ貼合機、塗工機などさまざまな場面で活躍しています。
イメージしやすいのはプリンタ
給紙機の仕組みで、身近にあるのは家庭用のプリンタにある給紙方法です。
家庭用ではありますが、仕組みや構造は同じです。
印刷業をはじめ、企業が使用するときには装置の大きさや使用できる用紙の厚さ、処理スピードが異なります。
給紙機を選ぶときには、どのような用紙の使用が多いか、処理する量に応じて検討するのがよいでしょう。
給紙機の基本構造
給紙機の基本構造は、コンベアベルト、モーター、センサー、ギヤで構成されています。
コンベアベルトは、用紙を移動させるもので、通常、ゴムやプラスチックでできています。
モーターやセンサーは、用紙の量を検知して速度を調整する役割です。
ギヤは、紙を動かし続けるために必要なトルクとパワーを提供します。これらの部品はすべて、強力で安定した紙送りを実現するために連携しています。
給紙機の代表的な種類2つ
給紙機には、大きく分けて手動式と自動式の2種類があります。
手動給紙機は人の手で操作し、自動給紙機はモーターと一連のセンサーで制御し、紙を移動できます。
手動式給紙機
手動式給紙機は、最もシンプルで一般的なタイプの給紙装置です。
手動で紙を前進させるためのレバーと、紙を正確に制御し移動させるためのローラーシステムで構成されています。
レバーはローラーに接続されており、用紙を前後に移動させます。
自動給紙機
自動給紙機は、給紙装置の中で最も高度なタイプです。
一定速度、または可変速度で動くモーターと、用紙が送り込まれて検知する一連のセンサーで構成されています。
センサーはモーターに接続され、用紙の送り速度を制御するために使用されます。
給紙装置にはジャム検知システムが搭載されており、プリンタを損傷させるような致命的な破損防止が可能です。
給紙機の一例「平盤打抜機用」
平盤打抜機用に揮発した給紙機です。
例えば、段ボールのように厚みがあるものでも給紙できます。
癖がひどいシートでも給紙できるよう工夫を凝らした装置です。
給紙機のメンテナンス方法と頻度
給紙機のメンテナンスは、装置をスムーズに効率よく動作させるために必要不可欠です。装置をメンテナンスするには、まずローラーを定期的にチェックし、ゴミがなく清潔である確認から始めます。
また、ローラーに定期的に注油し、スムーズな動作を維持するために必要です。
一般的なメンテナンスに加えて、センサーやモーターも定期的にチェックし、正しく機能していると確認してください。
モーターやセンサーに異常があると、給紙機が正しく給紙できなくなります。
消耗部品や修理に使用する部品には、在庫確保の期間が決まっています。
部品がなくなると修理も難しくなるため、定期的な交換を検討してください。
まとめ
本記事では、給紙機の主な種類である手動式と自動式の概要と、それぞれの基本的な構造や役割について詳しく説明しました。
適切なメンテナンスの重要性や、給紙ローラーへの定期的な注油の必要性についても解説しています。
給紙機の基本をはじめ、製造や印刷工程での役割を理解し、適切なメンテナンスを行い、給紙機を最適に機能させられます。
東京給紙株式会社では、綿密な打合せと経験から蓄積されたノウハウで、オーダーメイドの給紙機を提案が可能です。
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