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COLUMN給紙機とはどのような機械か?給紙機トラブルの原因や使用上の注意点を解説します

2023.05.25

大量印刷をする際に活用する機械を給紙機といいます。
給紙機のトラブルで最も多いのが紙詰まりです。
本記事では給紙機の概要や種類、基本的な構造を解説するとともに、トラブルをどのように防ぐかについて解説します。

給紙機とはどのような機械か?給紙機トラブルの原因や使用上の注意点を解説します

給紙機とは何か

給紙機とは、大量の用紙をコピー機やコピー以外の機能を搭載した複合機に送り込むための機械です。
用紙をセットすれば自動的に紙を補充してくれます。
これが機能すれば、コピー機のそばに人を配置する必要がなく、印刷作業の効率性がアップします。

給紙機の種類

給紙機は手動タイプと自動タイプの2種類があります。
手動タイプは、紙をセットした後、不足分を手で補給します。
小規模な印刷やコピー機などでは手動式でもあまり問題ありません。
家庭用のプリンタも手動タイプの一つです。

しかし、印刷するものが大量にあると手動式では作業効率が悪くなってしまいます。
そんなときに使用するのが自動タイプです。
自動タイプは紙の補給も自動で行ってくれるため、枚数が多いときに便利です。
大量に印刷する印刷業者の場合は自動タイプの導入が必須となるでしょう。

給紙機の基本的な仕組み

給紙機は、用紙を移動させるコンベアベルト、用紙の量を感知し速度を調整するセンサーやモーター、紙を動かし続けるために必要なギアなどが組み合わさっています。
通常、コンベアベルトはゴムやプラスチックでできています。

後ほど詳しく述べますが、トラブルの多くはコンベアベルトの摩耗が原因です。
この部分が摩耗してしまうと紙詰まりの原因となってしまうからです。

給紙機の使い方

給紙機は次の4ステップで手順を踏んで使用します。

1.紙をセット
2.用紙サイズや種類の確認
3.印刷データの入力
4.印刷開始

用紙をセットするときは、用紙が曲がっていないことを確認しましょう。
曲がった用紙をセットしてしまうと、機械の故障や紙詰まりの原因となるからです。
用紙のサイズや種類の確認も重要です。

A4の紙をB4のトレイに入れても動かないことが多いですが、動いたとしてもズレて印刷されることが多く見られます。
印刷データを送る際は、正しいデータかどうか確認しましょう。
そうすることで無駄な印刷をしなくて済みます。
ここまで確認したうえで、印刷開始のボタンを押しましょう。

給紙機トラブルの原因

給紙機トラブルといえば紙詰まりです。紙詰まりが起きる原因は以下の3つです。

1.コンベアベルト(給紙ローラー)の摩耗
2.用紙のセットミス
3.用紙がくっついている

それぞれについて確認しましょう。

コンベアベルトの摩耗

1つ目の原因は紙を送るコンベアベルトが摩耗していることです。
この部分はゴムやプラスチックでできているため、摩耗しやすいのです。
使用していると経年劣化する部分ですので、定期的にメンテナンスしたり部品を交換する必要があります。

用紙のセットミス

用紙が給紙トレイに正確にセットされていないときにも、紙詰まりが発生します。
サイズが違う用紙やシワや折れのある用紙、指定されたものと異なる材質、たとえば、厚紙などを無理に使用することも紙詰まりの原因となります。

用紙がくっついている

用紙が乾燥していたり、湿気を帯びていたりすると、紙同士がくっついてしまうことがあります。
複数枚重ねて給紙することで紙詰まりが発生してしまうのです。

給紙機を使う際の4つの注意点

トラブルを減らすための注意点は以下の3つです。

1.紙の種類に合わせて機械を調整する
2.送信データの設定を確認する
3.定期的にメンテナンスを実行する
これらに注意して用紙をセットすることで、紙詰まりを予防できます。

給紙機のメンテナンス

給紙機をトラブルなく動かすには、定期的な保守点検が欠かせません。
紙を送るローラーについては、ゴミがない状態か確認しなければなりません。
定期的に油を挿すと動きがスムーズになります。

センサーやモニターのチェックも必要です。これらに異常があると正しく給紙が行われなくなる恐れがありますので、時機を見て専門業者にチェックしてもらいましょう。

また、給紙機の部品や消耗品は保存期間が決まっています。
あとから修理しようとしても部品が調達できない恐れがあるので、定期点検の機会に交換しておいた方がよいでしょう。

まとめ

今回は給紙機がどのようなものか、給紙機の種類や基本的な仕組み、トラブルの原因や注意点などについてまとめました。
給紙機は印刷効率を上げるために欠かすことができない機材です。

それだけに、トラブルが発生してしまうと業務効率に大きな悪影響が出てしまいます。
普段から定期チェックや部品の交換を行うことでトラブル発生のリスクを減らし、業務が円滑に進むよう意識しなければなりません。

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